今回は takah さんが開発した【EA-HANA-Dev.Edition】に付属されている【EA08-HANA-Thanks EURUSD】、【EA08-HANA-Thanks USDJPY】の検証としてみたいと思います。
それに加えて【EA04-HANA-】と合わせて3EAで作ったポートフォリオの検証もしてみたいと思います。
【EA08-HANA-Thanks】とは
【EA08-HANA-Thanks】は本家と呼ばれる【EA04-HANA-】と基本ロジックは同じでパラメータと通貨ペアを変更している別バージョンのEAです。
特徴としては【EA04-HANA-】より利幅を狭くし高勝率に重きをおいた設定です。
【EA-HANA-Dev.Edition】を購入しますと、セットアップファイルが付属してますのでそれを使用することで【EA08-HANA-Thanks】のユーロドル版、ドル円版、そして【EA04-HANA-】の3つの設定が利用可能となります。
【EA-HANA-Dev.Edition】の検証
それでは検証していきます。
尚、検証環境によってバックテストの結果が異なることはご了承ください。
<検証環境>
ヒストリカルデータ : デューカスコピー
バックテスト期間 : 2003/05/05~2019/03/29 (5,808日)
ロット数 : 0.1
スプレッド : 10
まずは各設定のバックテスト結果
ユーロドル版からいきます。
続いてはドル円版です。
どちらもキレイな損益曲線ですね。
最後に先日少し検証したのですが(過去記事参照)、本家こと【EA04-HANA-】をスプレッド10でバックテストしなおしましたので、その結果です。
3つの設定でポートフォリオを作ってみる
それぞれをロット数0.1でポートフォリオを作ってみます。
検証環境は上記と同じです。
トレード数 : 8,442回 (年平均 531回)
年間平均利益: $ 1,528.4
プロフィットファクター : 1.39
リターン/ドローダウン : 16.46
勝率 : 77.84%
ドローダウン$ : $ 1,477.97
ドローダウン% : 3.6%
2004年は年間トータルがマイナス。
2009年に1度あった4ヶ月連続マイナスが最長。
これはまたキレイな右肩上がり。
停滞期は現在に近い位置、2017~2018年にかけてで285日。
統計的には月末と12月がマイナスのようです。
ここで少し注意点を。
【EA04-HANA-】と【EA08-HANA-Thanks EURUSD】は相関性が高いです。
相関性が高いというのはそれぞれのエントリーポイント等が似たような位置にあり、同じようなトレードをしやすいということです。
そのため、稼ぐ時は共に稼いでバンザイなのですが倒れる時には共倒れします。
同じ時にドカンとやられないようにそれぞれのロット数で調整してあげると良いかも知れません。
一つの例として
【EA04-HANA-】:【EA08-HANA-Thanks EURUSD】:【EA08-HANA-Thanks USDJPY】
のロット数を
0.04:0.09:0.10
で作ってみました。
比較してみると
各0.1 | 上記設定 | |
損益額($) | 24,326.44 | 17,737.34 |
年間利益($) | 1,528.40 | 1,114.41 |
DD ($) | 1,477.97 | 944.21 |
DD (%) | 3.60% | 2.46% |
利益は減ってしまいましたが、ドローダウンは抑えることが出来ました。
加えて、停滞期も285→263日に減っています。
このあたりはそれぞれ個人の好みで調整してみるのが良いと思います。
【EA-HANA-Dev.Edition】検証まとめ
設定次第で性格が少し違ったEAになってくる。
やはりHANAのポテンシャルは高いと感じました。
基本としているロジックがシンプルなのが良いのだと思います。
そしてそれぞれの設定で素晴らしいのですが、3つの設定を同時に動かしてみるとさらに安定性が増していることが分かりました。
このあたりは通貨ペア、時間足の制限がないこのEAの自由度の高さが活きています。
さらにこのEAは上記制限が無いだけではなくて、基本ロジックに関する色々なパラメータもユーザー側で設定することが出来ます。
TP値、SL値を変えるだけではないので、EAの性格そのものも変わる可能性があります。
つまり、ユーザーが自分の好みに合った設定を作り出す事ができる。
それをポートフォリオに加えることができたらまた違った結果が生まれそうです。
その根幹に関わる重要な部分を変更できるEAは他にはないでしょう。
付属の3設定のバックテストも良いですし、それに加えて新しい可能性を感じさせる素晴らしいEA。
オススメです。